ＩＴアーキテクト

よみ：あいてぃーあーきてくと

業界・職種

IT・ソフトウェア・通信

分類

概要

ITシステムの全体構造を業務要件と技術要件に基づいて設計し、適切なアーキテクチャを策定する職種。

詳細説明

ITアーキテクトは、企業や組織の業務要件を分析し、システム全体の構造（アーキテクチャ）を設計する専門職です。ソフトウェア、インフラ、ミドルウェアなど複数領域の技術選定や連携方法を決定し、非機能要件（可用性、拡張性、セキュリティ等）を満たす設計基準やガイドラインを策定します。関連する利害関係者（ビジネス部門、開発チーム、運用チーム等）と調整し、ドキュメントやアーキテクチャ図を作成して合意形成を図ります。近年はクラウドやマイクロサービス、DevOpsなど最新技術を取り入れた設計スキルが求められ、継続的な学習と実践経験が重要です。

将来性

DX推進やクラウド導入の加速により需要は増加傾向。マルチクラウドやセキュリティ設計の知見を持つ人材の市場価値が高まる。

性格特性

論理的思考がある / コミュニケーション能力に優れている / リーダーシップがある / 俯瞰的視点がある / 調整力がある

労働スタイル

自社サービス開発 / SIer / コンサルティングファーム / クラウドベンダー / リモート / フレックス

キャリアパス

システムエンジニア → アーキテクト（シニア） → エンタープライズアーキテクト → ITコンサルタント → IT管理者 → CTO

必須スキル

要件定義 / システムアーキテクチャ設計 / UMLモデリング / 非機能要件設計 / クラウドアーキテクチャ設計 / インフラ構成設計

推奨スキル

TOGAFフレームワーク / クラウド設計 / DevOps / セキュリティ設計 / CIパイプライン構築 / 文書作成

適性（得意であることが望ましい）

項目説明
分析・論理的思考力業務要件を技術要件に落とし込み、最適なシステム構成を論理的に設計するため。
コミュニケーション力関係者間の調整・要件定義・合意形成に不可欠なため。
計画・組織能力複雑なプロジェクトで全体計画や設計ロードマップを立案するため。
注意力・正確性設計上の微細なミスがシステム全体に影響を与えるため。
問題解決力要件と制約条件のトレードオフを解決し最適解を導出するため。
専門知識習得・学習意欲新技術や設計手法を継続的に習得する必要があるため。
主体性・リーダーシップ組織横断のリードや設計方針の提案において自発的な行動が求められるため。

適性（苦手でも可）

項目説明
体力・持続力主にデスクワークであり、体力的負荷は少ない。

関連資格

  • 基本情報技術者
  • 応用情報技術者
  • 情報処理安全確保支援士
  • TOGAF認定資格
  • AWS Certified Solutions Architect – Associate

別名

  • システムアーキテクト
  • ソリューションアーキテクト
  • エンタープライズアーキテクト

関連職業

  • システムエンジニア
  • ITコンサルタント
  • プロジェクトマネージャ

タグ

システム設計 アーキテクチャ 要件定義 非機能要件 インフラ設計

キーワード

UML TOGAF 非機能要件 スケーラビリティ 可用性 セキュリティ パフォーマンス クラウドアーキテクチャ